【読了】桜のような僕の恋人
宇山佳佑さんの「桜のような僕の恋人」という小説を読みました。
◎あらすじ
カメラマン見習いの晴人と、新米美容師の美咲。恋に落ちた二人だが、美咲は人の何十倍もの早さで年をとる難病を発症する。しかも、治療法はないと告げられ……。桜のように儚く美しい恋の物語。
◎感想
この本、ひとことでいうと「泣ける本」。
涙止まらんかった、、
私なら病気だとわかったら1人で抱え込めないし死ぬまで一緒にいたいし姿が変わってしまっても嫌われない、好きでいてくれるだろうと期待して相手のことを考えずに言ってしまうと思う。
でも美咲は「変わっていく姿を晴人には見られたくない、今の自分を覚えていてほしい」という思いでいきなり、一方的に分かれる道を選んだ。強い女の子やなって思った。でも、強くさせてるのは、兄や兄の彼女の支えもあったけどやっぱり晴人の存在が大きくて。。
美咲が亡くなったあとに見つけた晴人宛の手紙の内容、、、感動した、、、
「変わらないもの」と「変わっていくもの」があって、(全く変化のないものはないと思うけれど)それを上手く表現している物語だと感じました。晴人が撮ったのは風景。風景はすぐに変わるものではなくて何十年先も残る。美咲の写真は1枚も取ってなくて。後悔しなかったのかな。。
1番大切なものは心の中にしまって鍵かけとこう。晴人の中の美咲は若くてきれいなままなんだなぁ。
「桜のような僕の恋人」というタイトルがすぅっと心に入ってきた瞬間でした。
泣く準備をしてから、ぜひ読んでみてください。(電車とかで読まないように…!)
読んでいただきありがとうございます。
それではまた👋